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初恋ウエディング~交際0ヵ月の求愛~
第5章 突然のプロポーズ
仁科さんは医局まで私を案内し、中に居る柚希を呼んでくれた。

「眞彩?」
白衣姿の柚希がキョトンした目で私を見る。

「社長のおつかいで、相馬様の着替えを届けに来たの」
私は柚希にボストンバックを見せる。

「爺ちゃんの着替え?」

「うん」

「そうか」
柚希はボストンバックを受け取った。

「それよりも柚希、その頬っぺたどうしたの?」
柚希の左頬が青く腫れていた。

「何でもない」
柚希はプイッと顔を逸らして、素っ気なく返す。

見合いの後、紡さんは柚希に会うと言ってたけど。

「もしかして・・・紡さんにやられたの?」

「まあな」

「私のせい?」

「眞彩は関係ないさ。それよりも会社に戻るんだろ?」

「ううん、今日はおしまい」

「そうなのか・・・ランチは食べた?」

「まだ・・・」

「俺もまだだ。一緒に食べるか?」

「え、あ・・・うん」

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