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第1章 セックスフレンド-眞彩side-

柚希のフルネームは相馬柚希(ｿｳﾏﾕﾂﾞｷ）
彼はドクター。


何時、病院から緊急の連絡が入るか分からない。

昨日の夜は何事もなく、ゆっくりと二人の時間を過ごせた。


互いに背中を向け合い、身支度を整える。


｢父さんは優しい？」

私は柚希の父親の秘書を務めている。
柚希の父親は大手薬品会社『ソーマ』の代表取締役・相馬尚貴(ｿｳﾏﾅｵｷ）


「優しいですよ」


「そう。それよりも・・・今度の水曜日、ヒマか？」


「水曜日？」

私はスマホを撫でてスケジュールを開く。
今日は土曜日。4日後にまた、柚希に会える？


「どうしたの？急に」

「用事があるならいいよ」

｢だ、大丈夫です」


柚希は優しく微笑み、頬に手を掛ける。


「じゃまた、連絡する」


「うん」

柚希と私は共に部屋を出るけど、互いに他人の振りをして外に出た。