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初恋ウエディング~交際0ヵ月の求愛~
第9章 薬指の誓い―眞彩side-
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『桐生建設』本社ビル。
私と柚希は揃って父に結婚報告した。
「眞彩の相手は伊集院家の紡様ではなく、相馬家の柚希君になってしまったが・・・眞彩お前が幸せであればいい・・・」
「事後報告で申し訳ありません・・・」
「構わん。ある程度は隣に居る蓮から訊いたから・・・」
父の隣には副社長である兄が同席していた。
「相馬様の具合も余り良くないらしいな・・・」
「はい、肺癌の疑いがあるので検査はしました・・・1週間後結果が出ます」
「では、結婚披露宴は早い内に行った方がいいな・・・」
父は顎を摘まみ考え込む。
「柚希君、君のスケジュールも後で教えてくれ」
「はい、それで…今度の週末・・・二人でハネムーンに行くのですが・・・よろしいですか?」
「ハネムーン?何処に??海外か?」
「いえ、近場の熱海です・・・」
「ふうん・・・ハネムーンは熱海か・・・やはり…医者の仕事・・・忙しいのか?」
「え、あ・・・はい、まぁ・・・」
「君は若いが・・・優秀な心臓外科医だと訊いている」
「優秀なんて・・・防衛大医学部卒の俺は技術的に医大卒のドクターには負けますよ」
柚希は謙遜して返す。
「そう言うモノなのか?俺にはそうは思えないが・・・まぁ、ともかく・・・眞彩も無事に結婚して…これで親としての役目も終わった」
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『桐生建設』本社ビル。
私と柚希は揃って父に結婚報告した。
「眞彩の相手は伊集院家の紡様ではなく、相馬家の柚希君になってしまったが・・・眞彩お前が幸せであればいい・・・」
「事後報告で申し訳ありません・・・」
「構わん。ある程度は隣に居る蓮から訊いたから・・・」
父の隣には副社長である兄が同席していた。
「相馬様の具合も余り良くないらしいな・・・」
「はい、肺癌の疑いがあるので検査はしました・・・1週間後結果が出ます」
「では、結婚披露宴は早い内に行った方がいいな・・・」
父は顎を摘まみ考え込む。
「柚希君、君のスケジュールも後で教えてくれ」
「はい、それで…今度の週末・・・二人でハネムーンに行くのですが・・・よろしいですか?」
「ハネムーン?何処に??海外か?」
「いえ、近場の熱海です・・・」
「ふうん・・・ハネムーンは熱海か・・・やはり…医者の仕事・・・忙しいのか?」
「え、あ・・・はい、まぁ・・・」
「君は若いが・・・優秀な心臓外科医だと訊いている」
「優秀なんて・・・防衛大医学部卒の俺は技術的に医大卒のドクターには負けますよ」
柚希は謙遜して返す。
「そう言うモノなのか?俺にはそうは思えないが・・・まぁ、ともかく・・・眞彩も無事に結婚して…これで親としての役目も終わった」