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初恋ウエディング~交際0ヵ月の求愛~
第9章 薬指の誓い―眞彩side-
「ここが柾貴君と柚希の住むマンション?」
二人は六本木の高級タワーマンションに住んでいた。
柚希は居候で生活費は折半していると言うけど、家賃は負担していないらしい。
「『ハートフル』の秘書ってお給料いいんですか?」
「柾貴って・・・正社員じゃないよ。アイツの本業は作家」
「さ、作家?」
「『浅香大気』って知ってる?」
「知ってます。売れっ子の推理小説家ですよね」
「ふうん…俺は柾貴の作品は読んだコトないけど…有名なんだ・・・」
「有名ですよ。私1冊だけ持ってます」
レクサスを地下の来客用スペースに停めて、1階のエントランスまでエレベーターで上がった。
柚希の持っていたカードキーをかざすと自動扉が開いた。カウンターには年配の男性がコンシェルジュとして立っていた。床は大理石だし、内装もホテル仕様。
「お帰りなさいませ。相馬様」
柚希とは顔見知りだった。
「クリーニングの方が仕上がっております」
「じゃ貰っていくよ」
カウンターの奥から出して来たクリーニング済みのスーツを受け取る。
二人は六本木の高級タワーマンションに住んでいた。
柚希は居候で生活費は折半していると言うけど、家賃は負担していないらしい。
「『ハートフル』の秘書ってお給料いいんですか?」
「柾貴って・・・正社員じゃないよ。アイツの本業は作家」
「さ、作家?」
「『浅香大気』って知ってる?」
「知ってます。売れっ子の推理小説家ですよね」
「ふうん…俺は柾貴の作品は読んだコトないけど…有名なんだ・・・」
「有名ですよ。私1冊だけ持ってます」
レクサスを地下の来客用スペースに停めて、1階のエントランスまでエレベーターで上がった。
柚希の持っていたカードキーをかざすと自動扉が開いた。カウンターには年配の男性がコンシェルジュとして立っていた。床は大理石だし、内装もホテル仕様。
「お帰りなさいませ。相馬様」
柚希とは顔見知りだった。
「クリーニングの方が仕上がっております」
「じゃ貰っていくよ」
カウンターの奥から出して来たクリーニング済みのスーツを受け取る。