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小悪魔な狼
第2章 二話 オナニー
 もう我慢などできなかった。ほぐすように恥骨を刺激して、椅子と花弁の隙間に指を滑り込ませる。覗いた蕾さえ無視して、私は性急に彼を求めた。濡れそぼったとば口を強引に掻き分ければ、それはいとも簡単に引きずり込まれる。

「んんっ!」

 肉壁は、反り返った鉄錆に絡みつき、呼吸ができなくなるほどぎゅうぎゅうと絞め上げた。暴れるそれがググッと突き進めば、入り口は悲痛な叫び声を上げた。
 ひりひりとして乾いた痛みは、次第にもどかしい快感へと変わっていく。

「もっと、もっと……! 欲しいの……っ!」

 私は激しく腰を打ちつけた。しとどに濡れた肉割れは、異形を飲み込んでは吐き出し、吐き出しては飲み込み、水音を響かせた。
 椅子はギシリ、ギシリと泣き叫びながら、私を非難する。

「あっ、ああっ! はやし……くん……っ! そこ、だ……、はあぁっ」
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