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小悪魔な狼
第1章 一話 翻弄
 今年で二十五になった宮地は、高校、大学、そして、会社の後輩だ。
 美形、高身長、高収入の三拍子が揃った男を世の女達が放っておくはずはなく、宮地はその度に馬となり、狼となった。いや、そうさせられた。だが、彼自身もセックスが好きなのだから、女好きというのも強ち間違いではない。

「あんた、そんなんじゃいつか刺されるわよ」
「先輩に刺されるなら本望なんだけどね」
「……私、そんな安い言葉で落ちるほど単純じゃないんだけど」
「知ってるよ。先輩は冷静だもんねぇ」

 宮地はくすりと微笑って皮肉めいた言葉を吐くと、つつ、と私の頬を撫でた。
 楽しそうな色と憂いとが彼の瞳に混じる。なんでもお見通しだとでもいうようなそれも、余裕綽々としたその態度も、思えば昔から気に入らなかった。
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