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契約的束縛ー羞恥公開調教
第9章 調教師の心

疑問に思うが、これ以上の手掛かりは得られず。
その状態で、クラブとして使っている一軒家に戻って来た。
「動物的犯行‥
警察発表と同じだ」
本郷、仁科、宮野を呼び、組で得た情報と、本郷に頼んであった情報を照らし合わせて見る。
「こちらも大した収穫は‥
殆ど報道と同じ事の繰り返しで、ただ何故刀谷が1人で出たのか‥‥憶測はその事ばかり」
「確かにな‥
あの刀谷が、簡単に深夜1人で出るなど考えられん‥
だが、憶測の範囲を出ないんだろう本郷?」
「確定的な事は全く‥
呼び出されたのではないか‥‥これが今一番有力な話です」
「呼び出し‥
あの用心深い刀谷が、簡単に呼び出しに応じるのか、甚だ疑問だ」
全く手掛かり無し。
こちらは刀谷が片付いたのだから、問題無いと言えば問題無いが、ただ疑問だけが残ったか。
「おーい、仁科ぁどうした??」
「??」
宮野の声で仁科の方を見れば、何時になく顔色の悪い仁科がフラフラと立っている。
「すみません‥
珍しく体調不良ですね‥‥
体調管理も出来なく申し訳無いです」
「誰だって人間だ、体調が悪い事もある‥
仁科、今日の所は休め」
「すみません主催」
やはりフラフラと出て行く仁科を見ながら、軽いため息。
仁科の体調不良なぞ、初めて見た。

