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契約的束縛ー羞恥公開調教
第10章 美波の心



(こんな傷じゃ外にも出れない‥
元々出れないけれど‥‥)



ちょっとだけ、昨日の櫻澤さんの話が蘇る。
契約に失敗したら、記憶無く海外行き、それは傷痕の事も忘れられる?



(・・・何を考えているんだろう私・・・)


・・墜ちるな・・


そう櫻澤さんは言ったじゃない、わざわざ私には本当は伝わらないだろう海外の話までして・・・



「・・・・美波?」


「あっ‥‥」


少し動いちゃったのかな?


櫻澤さん起きちゃった・・・



「・・・まだ6時か‥
もう少し寝ていても良いんだぞ?
俺も、まだ寝ていたい‥‥」


「・・・・はい」


櫻澤さんの腕が、私の腰に回る。
少し眠そうな櫻澤さんの顔、こんな顔もするんだ。


もう一度、櫻澤さんの胸に頬を付けて、私も目を閉じた。


やっぱり感じる甘い匂い。
香水とかじゃ無い、櫻澤さん独特の不思議な匂い。


凄く安心する甘い香り、何故なんだろう?


この香りと、櫻澤さんのぬくもり。
櫻澤さんの胸の中で安心感を感じてる、此処は大丈夫だって。


やっぱり少し分からないなと思いつつも、香りとぬくもりに包まれて、ウトウトと二度寝に入って行った。



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