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契約的束縛ー羞恥公開調教
第10章 美波の心



「・・・あ・・・」


ただ触れるだけのキス。


仁科さんの唇が離れて、私は仁科さんの顔を見上げてしまう。



「やはり私は美波が好きです・・男として‥
このまま、この場から奪って逃げ、私だけしか見れないようにしたいくらいに、私は美波に心惹かれているんですよ」


「仁科さん・・・」


「・・・此処まで本気になったのは、美波が初めてかも知れません‥
私はずっと、女性に本当の恋愛感情を抱いた事が無い、私の方に問題があるのは分かってはいます‥
ですが、美波だけは本気です‥‥私は心から美波が欲しい・・・」


「仁科さ‥‥ん‥‥」


穏やかになった瞳から、今度は強い意志のある瞳に変わり、仁科さんの本気がよく分かる。



『俺のモノになれ美波!』



櫻澤さんの言葉‥



『私は美波が好きです』


仁科さんの言葉‥



「私は・・・誰を選んで良いのか分かりません・・・」


「・・・
それは・・主催ですか?」


「えっ!?」


「たまたまですが・・
ですが私や主催だけでは無い、私達調教師4人共‥‥本郷さんも宮野も、みんな美波の事が好きだと思います‥
今まで契約した女性に対して、全員こんな風に接した事は無いんです‥‥
皆それぞれに美波を思っているからこそ、このバランスが成り立っている・・」



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