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契約的束縛ー羞恥公開調教
第17章 魅了の調教師



(ですが、父と同じくらいの強い共鳴‥
いや、父と全く同じ感覚?)



だとしたら、可能性は1つだけある。
美波が父と同じ血、つまり日本に残っていた父の一族の末裔。


その僅かな可能性は捨て切れない。


私と波長が合う人間に会った事など、一度として無かったのに、日本に来て、偶然にも美波を見付けた。



(偶然でしょうか?
美波は養護施設育ちで、親兄弟親類誰1人居ない‥
という事は、本当に最後の1人だった可能性もありますね)


過去の血統は、自然に風化して当たり前。
なのに薄れたとはいえ、唯一美波だけが残っていたという事実。


だとしたら・・・



(少し不味いですね‥
私の日本人の血と、美波の血統の血が共鳴する‥
それは顕現が早くなるという事、それも今の様子だと、既に目覚め始めている感じがします)



「・・・ん・・・」


「・・・美波・・・」


美波はまだ舌を這わせたまま。
普通血の餓えでも、初めてで此処までは欲しがらない筈。



(何かがおかしい‥‥)


昔は仮契約、希少種の力を与え、相手を私達からすれば短い間だが、眷属にしてしまう方法もあった。


その仮眷属も血の餓えはある、それも無作為に人間を襲う。
これが後々の吸血鬼と言われた由縁。


だけど初めから此処まで欲しているのは、仮眷属ですら見た事が無い。



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