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契約的束縛ー羞恥公開調教
第20章 大いなる保護と罠

地下に入って、内側からロックを掛ける。
これから先の事は、普通の人間に見られる訳にはいかない。
「仁科さん、それですか?」
「えぇ‥‥
連絡違いで上杉組に送られてしまったんで、急いで回収に来ました」
外装のダンボールを手早く破き、何十にもなっているクッション材を避ければ、出て来たのは手に乗るサイズの石作りの小箱。
「小箱‥‥綺麗ですね‥」
「この小箱自体にも意味があるんです‥
重要なのは中身なんですが、小箱は盟主しか開けられない仕組みになっています」
「盟主‥‥しか‥‥」
美波は盟主という言葉に、引っ掛かりを覚えたらしい。
先ほどルークと連絡を取って、そして立て続けに今の話。
気になって当たり前だろうとは思う。
「・・・
開けますよ・・・」
「・・・・・」
細工がある小箱の一部分を押せば、小箱の上に現れる突起物。
私はそこに、躊躇い無く人差し指を軽く突き刺した。
何故、小箱が盟主しか開けられないのか?
それは、稀少種の血が必要だから。
私と美波、稀少種の血を持つ2人にしか開けられない特殊な仕組み。
遺跡だから、本部だからこそ、こんな事が出来る。

