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契約的束縛ー羞恥公開調教
第20章 大いなる保護と罠

「仁科さんも血が‥」
美波も、私の耳から微かに流れた血を舌でそっと舐め取る。
と、その時、美波の舌が付けたばかりの私のピアスに少しだけ触れた。
"リーーーーーン・・・"
響く澄んだ音色。
まるでガラスのベルのような、透明で何処までも響きそうな綺麗な音色。
「・・・音・・・」
「・・・
私も凄く久しぶりに聞きました、盟主のピアスは共鳴します‥‥
美波のピアスは私に‥
私のピアスは美波に‥
多少共鳴条件はありますが、血の誓約と共にこのピアスで、お互いが何処に居るか判別が付くんです」
「綺麗な音‥
そして心地良い振動‥‥」
美波は目を閉じて、ピアスの音色に聞き入っているよう。
『天使の音色』、かつてはそう呼ばれた盟主のピアスの共鳴音。
今はもう特殊条件以外では、私と美波にしか聞こえない。
他から見れば普通のピアス、もうそれしか思われない事は百も承知。
「・・・
本命は済みましたが、後はオマケ、ですか・・・」
「オマケ??」
ピアスの音色が鳴り止んだ頃に、私はもう1つの目的の為に動き出す。
端末に座り操作。
日本の連絡拠点の中で、何件かは本部に直接リンクをしている場所がある、それを調べる為に端末を開て見た。

