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契約的束縛ー羞恥公開調教
第22章 盟主の力

それだけで神楽亜弥の肩から胸に掛けて、横一閃の深い傷が出来た。
まるでナイフか日本刀で斬り付けたような、深く鋭い刀傷、そんな感じが一番近い。
そして、その傷から溢れ出す、神楽亜弥の鮮血。
「こんなものですか‥
無いよりマシ、その程度に思っておききましょう‥‥」
仁科がもう一度、傷に手を近付けると、流れる血がドンドン消えて行く!?
美波も俺に背中を向けて、仁科のやる事を黙って見ているだけ。
いったい美波は何を思っているのか?
「・・・どうです?
生きながら血を奪われる感覚は??
力が抜け意識が朦朧として来るでしょう‥
そして意識が無くなれば、待つものは死のみです・・・」
「‥‥ば、化け物‥‥」
「化け物、ですか‥‥
今際の際の台詞にしては良い台詞ですよ‥
確かに私は人間から見れば、過ぎた化け物ですからね」
「・・・・・」
少し肩をビク付かせたが、やはり何も言わない美波。
仁科がそうなら美波も。
それは美波自身も理解してるようで、だから俺の方に振り返らないのだろう。
程なくして、完全に血と命を失った神楽亜弥をドサッと床に落とし、仁科はこちらに向かって歩いて来る。

