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契約的束縛ー羞恥公開調教
第23章 束の間の安息と従者の秘密



「・・・・・・・」


ゆっくりと目を開けると、目の前には‥‥‥まだウトウトしている美波の姿。


愛しい存在が隣に居れば、こんなに心穏やかに眠れるものなのか。


私にしては初めての体験。
長い人生だというのに、こんな小さな幸せすら私は知らなかった。



(何を、見ていたんでしょうね私は‥‥)


本部から、遺跡から飛び出し日本に来て、初めて普通というものを覚えた。


私に取って普通は、とても心地良いもの。
ルールはあれど行動に制限は無く、普通の人間と話して笑って楽しんで普通の生活。


こんな事も日本に来てから。
そして漸く見付けた愛しい存在、美波が居れば私は何処までも強くなれる、私自身が思っている以上に強く。


美波と同じく守りたい心、私が初めて抱いた心。
守りたい、美波とこの居心地の良い場所を私が。



「・・・・あっ・・・・」


「・・・目が覚めましたか美波?
どうやら、かなりの時間眠ってしまったみたいです」


「仁科さん眠れました?」


「えぇ‥
ぐっすりと‥‥」


「良かった」


「美波のお陰です‥
体調も回復したようですし、もう大丈夫」


「そう‥‥‥」


ただ優しく笑ってくれる美波。
今の私には、これだけでも十分落ち着く。



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