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契約的束縛ー羞恥公開調教
第26章 逃走と援護

「仁科さん‥
私の血が必要ですか?」
「美波!?」
「美波だってフラフラだろ!?」
だって、仁科さんから感じるこれは‥‥血の飢え・・・
「美波、無理ですよ‥
これ以上奪ってしまえば、美波も私と同じ状態になってしまいます」
「でも!!」
こんな仁科さんを見ている方が辛いの。
「仁科、1つだけ聞いていいか?」
「・・何ですか本郷さん?」
「・・・主催は?」
「・・・・・・・」
仁科さんは、その問いには押し黙ったまま。
多分、櫻澤さんの好きなようにさせた、だって仁科さんだから。
「・・・
そうか‥‥
とにかく、今はどうやって検問を突破するかだ‥
せっかく主催が逃がしてくれたのに、此処で捕まっては元も子もない」
「「「・・・・・」」」
前は駄目、そして反対側に行っても駄目。
だとしたら、此処を突破するしか手は無いと思う‥‥櫻澤さんの為にも。
「・・・私が・・・」
「無理です仁科さん!
追い付くだけで精一杯だったんでしょう、それくらい私にだって分かります!!」
「ええ、ギリギリでしたが、此処を突破しなければ後は無いようですし、もう少し我慢すれば‥」
「・・・
もう殆ど力も出せない‥‥でしょう・・・」
拠点で何があったのか、分からないけど。
今の仁科さんは、こうして居るだけでも辛い筈。
それなのに、まだ力を使おうとするなんて無理だよ。

