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契約的束縛ー羞恥公開調教
第27章 それぞれの道



白人男性の血を奪い切った後の美波を優しく抱き締めると、美波が逆に私に抱き付いて来た。



「ぅっ‥‥絶対これっきりにです‥‥
後は泣かない、泣いてなんて、いられない‥‥ぐすっ‥‥」


「・・・
幾ら泣いても構いませんよ美波、悪いのは私です‥
美波を後戻り出来ない所まで、連れて来てしまった私が悪いんですから、幾らでも美波が泣くのに付き合いますから・・」


「‥‥仁科‥‥さん‥‥」


カランっと、美波が手にしていたナイフが床に落ちる。
ひたすら私にしがみ付いて涙を流す美波。



「ずっと美波が泣くのに付き合います‥
・・いいえ、美波を泣かせないよう努力します、全ては私の責任ですから、美波が泣かなくて済む方法を私は探したい」


その髪を優しく撫で、その頬に触れ、流れる涙を拭う。


美波の為ならば、私はどんな事でもしよう。
美波が泣くのなら美波が泣かない方法を、私の方が多量に血を奪い、私から美波に血を渡せば良い。



「・・・
大丈夫、私はそんなに弱くなんて‥‥無い‥
本当に泣くのは一度切りにします、私は前を向いて歩かなくちゃいけない、歩かなくちゃいけないの」


「・・・美波・・・」


「仁科さんの負担にはなりたくないです、私は仁科さんのパートナーでしょう?
そんな私が心弱くしてなんていられない、私はもう盟主なんですものね」


「・・・・・・」


泣いていたと思ったら、豹変したようなこの心強さ。
これが美波‥‥私が心惹かれた美波の姿、本当に私の方が全てに於いて適わない。



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