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契約的束縛ー羞恥公開調教
第27章 それぞれの道

「本郷さーん‥‥」
「どうした宮野?」
「客間が広過ぎて、落ちつかねぇー!」
客間にシャワーブースがあったので、シャワーを使い、運転で疲れた躰を解し。
これからどうしようかと思った所に、宮野がフラフラと俺に割り当てられた部屋に入って来た。
「確かに落ち着かんな‥
地下だというのに、豪華なもんだ」
スイートルーム並か、それ以上の広さと豪華さ。
そして完全に整えられた室内設備。
上がイタリア大使館なだけに、こういう所は拘りがあるのだろうか?
「でもさ、地下に入って一番最初に見たあれって、Cross selsのシンボルマークだったよなぁ―」
「・・・ああ・・・」
エレベーターから降りてすぐに見えた、正十字と逆十字が掲げられているのを。
あれはCross selsシンボルで、関連施設から養成所に至るまで、何処にでも掲げられているもの。
確か善悪を意味する・・・だったか?
正十字は善を、逆十字は悪を、それを合わせ持ったのがCross selsだと一応は教わる。
俺は参考程度に聞いていたが、仁科と美波を見ていたら確かに善悪混合、特に仁科だろう。
今まで見て来た穏やかさ‥
新たに見せた冷酷さ‥
2つ合わせるような仁科の性格は、確かに善悪混ざり合う。
美波はまた違うスタンスだが、昨日見せた力を使う美波もまた美波、やはり善悪混合。
それにこのシンボルマークを、最近はずっと見ていたのに俺は漸く気付いた。

