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契約的束縛ー羞恥公開調教
第27章 それぞれの道



『・・・
これは盟主、本日は如何なされたでしょう?』


相変わらずの賢人の顔を渋い目で見詰めながら、私は要点だけを話し出す。



「気付いていると思いましたがね?
私の用は海外逃亡の為の中央への介入、勿論全員分です」


『それは櫻澤霧斗が所有する、クラブ全員との事でしょうか?』


「爆破事件は耳に入っている筈、その後始末ですよ‥
櫻澤を抜かした4人、この海外逃亡をそちらで全面的にサポートなさい、これは私からの命です」


何時もながら狸共は!
知った上での確認とは、そこまで私を怒らせたいのか??



『盟主からの命、しかと承りました‥
我々賢人一同は、全力を持ち盟主のご命令を遂行致します』


「・・・相も変わらずのお題目を・・・
私を本気で怒らせたくなくば、何も言わず命に従う事です、そして私は本部遺跡に戻ります‥
その時に今と同じであれば‥‥分かりますね?」


『お心しかと承りました、全ては盟主の為に‥』


切れた回線を見詰めて、私は大きなため息を吐く。
元々賢人は嫌いだが、今の賢人を私は一番嫌う、媚び諂う事しかしない賢人共など、私に取れば迷惑でしか無い。



「・・・盟主・・・」


「聞いた通りですルーク‥
後は本部とバランスを取ってやって下さい」


「はい‥‥
重ね重ね余計なお願いをしました」


「今の賢人共は好きではありません、それだけの話‥
ルークもあの中に入りたいですか?」


「滅相も無い‥
自分も嫌いですので、必要以上に近付きません」


こういう所の意見は、私とルークは一致する。
だからこそ、私はルークを側に置いているのかも知れない・・・・・



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