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契約的束縛ー羞恥公開調教
第27章 それぞれの道

「・・・仁科さんは、どの国に行くつもりですか?」
「私ですか?
私は一度、本部遺跡に戻ろうと思います‥
今回の事で、痛い程に己の力不足を痛感させられました‥
ですから一度戻り、今度は自身の為ではなく、守る為にもう一度遺物と同調し、やり直そうかと思っています」
固い決意の瞳。
仁科さんは、本気で守る為に動く気なんだ。
「それに私も付いて行ったら駄目ですか?
今の私は力も弱くただの足手纏い、少しでも強くなりたいんです!
足手纏いじゃなく、ちゃんと前を向いて歩けるようになりたい!!」
櫻澤さんの最後の言葉を守る為に。
そしてみんなを、仁科さんをも守れる存在に私はなりたいの!
「構いませんよ、むしろ私は美波と一緒が良い‥
本部遺跡は面倒かも知れませんが、面倒だと思ったら私達が変えてしまえばいい事‥
今は私と美波、2人で盟主なんですから遠慮はいりません」
そう‥‥私は八神美波の他に、シルバー・クルスというCross selsの盟主。
だったら余計に、こんな中途半端じゃ駄目じゃない、仁科さんの足を引っ張る存在になるのも嫌。
「一緒に本部遺跡に行きます、もう誰も失いたくないから‥
私もみんなを守りたいから!」
「・・ほとぼりが冷めれば、また日本に戻って来れますし、本郷さんや宮野達と一緒に居られます、いえ居られるようにします‥
暫くの辛抱、そして暫くは私だけの美波で居て下さい‥
後は何も望みませんから・・・」

