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契約的束縛ー羞恥公開調教
第27章 それぞれの道



こんな事を言う私は、少々ズルいのかも知れない。
美波の心の中に、主催が残ると分かっていながら私だけのものになど、都合のいい話でしかない事くらい私にも分かっている。


それに本郷さんも宮野も居るというのに、私だけがという思いも少々。
だが流石にあっちの2人は、直ぐ本部遺跡に一緒にとはいかない。


私が戻って直接手回しをしない限り、本部遺跡に入る事すら不可能。
本郷さんと宮野は中央側の人間になってしまうので、本部が承諾しないだろう。


問題は山積みだが、私のこの盟主という権限で、全てを潰し解決していきたい、そう思っている。



「・・・
今更ですよ仁科さん、私は仁科さんのものでもあるんですよ?
それに私は仁科さんの条件を飲んだんです、櫻澤さんが居なくなった今、仁科さんに付いて行くのが当たり前だと思います」


「そう、ですか‥‥」


私の我が儘に対して、美波がそう言ってくれるだけで、私はどれだけ救われるだろう。
美波の天使の性質は、私に人の心を持たせてくれる。



「例え4人でも、また一緒になれますよね?」


「ええ‥‥
少々手間でも難しくても、私は何としてでも一緒に居れる方法を探します‥
私も本郷さんや宮野と一緒の方が良いですので‥」


何時の間にか、心地良くなっていた仲間。
主催が居なくても、本郷さんと宮野は私に取っても一緒に居たい存在には違いない。



「そう眠れないのであれば、一緒に本郷さん達の部屋に行きますか?
向こうも眠れず苛々しているようでしたね」


「えっ?
行きます!!」


全員眠れないようだったら、全員一緒の方が安心する。
そう思い私は美波を連れ立って、本郷さん達の部屋へと向かった。



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