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それを、口にすれば
第11章 求め合う心
「さてと。面倒な電話も終わったし、ほら行くぞ。理沙子さんがお待ちかねだ」

まるで自分が一仕事終えたかのように言って良介は玄関に向かう。

優雨はため息をつき、良介と自分の一泊分の衣類などをそれぞれ別々に詰めた二つのボストンバッグを持って後を追った。

ため息の理由は良介の仮病だけでは無い。
今から四人で一泊の温泉旅行に出かけることになってしまったのだ。

このことを良介から聞かされたのは昨日の晩で、四人でどのように過ごすのかも優雨は知らない。

結城に連絡をする暇もなく、この件についてどのように思っているのかも分からなかったが……数日前にメールした時はいつものようにこの部屋で週末を過ごす話をしていたから、恐らく結城にとっても突然の話だったのだろうと想像できた。

結城と二人での温泉旅行ならもちろん嬉しいに決まっている。
しかし、四人でとなると……。

結城が一緒なのだから先日のようなことはもうないとは思うが、結城夫妻の前で無理やり夫に抱かれたことを思い出し、優雨はぬぐい切れない不安を感じていた。






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