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それを、口にすれば
第11章 求め合う心
まだ日が高いうちからこんなことを思うのははしたないことだが、この場ですぐにでも抱かれたい……
そんな想いが優雨の身体を支配する。

一体いつからこんな風になったのだろうか……以前の自分なら想像もできないことだ。

「風呂に行こうか」

「えっ……」

「安心しなさい。趣のある素晴らしい風呂だよ。十分な広さもある……」

(安心って……広さって……)

「もの欲しそうな顔をしているって言ったんだ。たまらなくセクシーなね」

結城の口から出るいやらしい言葉に……。
奴隷にしてくださいと自ら懇願し、初めて結城に抱かれたあの夜を思い出す。

今すぐ、抱かれたい……

そんな気持ちを知られてしまうのはとても恥ずかしいことだけれど。
でも、そんな自分を知ってほしい……結城に。結城だけに。

突き上げるような、熱い想いを……。

「はい……早く、抱いてください……」

そんな、精一杯の言葉が優雨の口から零れ出た。








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