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それを、口にすれば
第12章 被虐の味
「ところでさっき見かけたんだけど……可愛らしい女の子たちが結構いるんじゃない。どうせお気に入りでもいるんでしょう?」

ブルブルと首を振る。

「フフ……馬鹿ねえ。嫉妬なんてしないわよ。貴方のことが知りたいだけ……ねえ、あの子でしょう。マナミと呼ばれていた子。」

総務の愛美……

そう、童顔で胸が大きく良介の好みの女性だった。
何度自慰のネタにしたか分からないほどの……。

良介は、おずおずと頷いた。

「やっぱりね……。ねえ、すぐそこにマナミちゃんがいるのよ。口うるさい社長も……貴方を馬鹿にしている生意気な後輩も」

理沙子の手がヌルヌルに滑った良介のペニスを柔らかく握った。

「ほうら……気持ちいいでしょう? 今、どうしたい?」

理沙子の手の動きはまるで羽のように柔らかい。
最高に気持ちがいいが、最高に物足りない状態だった。

愛美の可愛らしい笑い声が聞こえる。

(なんでもいい……しごき立てたい! ここで……)

「貴方を自由にしてあげるわ……何もかもを捨てるのよ」

拘束している縄を解くと、理沙子は無表情で幕の中央の高い場所を指差す。
よく見るとそこには一ヶ所だけ光が多く差し込んでいた。
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