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それを、口にすれば
第14章 絆
そこまで考えたところで、ブブッという小さな音が響き新着メールがあることを告げた。

理沙子からかもしれないと思い、良介はスマホに飛びつく。
今日は理沙子が忍んで来てくれるかもしれない日だった。

結城にも優雨にも内緒で……自分に会いに来てくれるのだ。

しかし、メールは優雨からのものだった。

『早退させてもらったので今から帰ります。もう家に取り立ては来ないと思うから安心して下さい』

「なんだって?!」

取り立てと間違えないために、メールをしてから帰るように言ったのは自分だった。
しかし、早退だなんて初めてだ……理沙子がやって来るというのに!
それに取り立てがもう来ないとは……理沙子の言っていた話は一体どうなったのだろう?

ブブブ……ブブブ……

今度は電話が鳴った。
……理沙子からだ!

『良介? 今日は行けなくなったわ……優雨が早退したから』

「え、なんでそれを……?」

『フフッ……ちょっとね、聞いたのよ』

理沙子とあそこの店長は知り合いらしいから、そんなこともあるかもしれない。

一体いつ聞いたのかと少し面白くない良介だったが、そんなことよりも今日理沙子と会えなくなることの方が問題だ。

しかし、理沙子は有無を言わさぬ調子で話を続けた。

『良介、あの話……今日よ。時間が無いからよく聞いて――』










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