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それを、口にすれば
第15章 穢れた時間
良介が更に何かを叫ぶが、大きな拍手にかき消されてしまう。
そしてその目は涙ぐんでいるようにも見える……。

きっと、騙されてここに来たのに違いない。
だって昨日からの良介は心を入れ替えたように本当に優しかった……。

荒縄のようなものでそれこそ物のように縛られている良介を見て、怪我などはしていないかと優雨は夫の身を案じた。

そんな優雨に、いつの間にかハサミを手にしていた店長が近付いてくる。
そして、揉みしだかれてブラジャーからはみ出しそうになった乳房にそのハサミが強く押し当てられた。

「ひいっ……」

刃物の冷たさと鈍い輝きに、これからどうなってしまうのだろうという恐怖が更に増す。
優雨は濡れた目で、懇願するように店長を見つめた。

「優雨ちゃん、いい目をするねえ。ゾクゾクして来るよ。さあ、あんまり暴れると怪我をするよ」

怖くて、動けない……。
結城さん……結城さん、助けて……!

息を止めたように動けなくなる優雨にハサミを当てると、ジャキジャキと嫌な音を立てながらブラジャーを切り裂く。
ライトに煌々と照らされる中、優雨の白い乳房はぷるんと皆の前に晒された。

おお~!! という歓声が上がる中、切れ端を拾い上げた主任が声を張り上げる。

『Gの……70! ご名答!』

(どうして……どうして……)

羞恥に震える優雨の乳房に店長の舌が伸びる……
そしてねっとりと舐めまわしたかと思うと、強く吸い出すような愛撫を繰り返す。
すると驚いたことに、優雨の身体は確かな快感を感じていた。
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