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それを、口にすれば
第15章 穢れた時間
片方の乳房を後ろから掴まれ、指先で乳首がこね回される。
そして店長は、もう片方の手を優雨の膝の裏に入れると片足を高く持ち上げた。

(や……見ないで……)

抵抗しようとしても、男の力には敵わない。

流れるようなタイミングで主任が足を引き取り、足首に着けられていた足枷を天井から下がっていた鎖につなぐ。
すると店長はそのまま身体から離れ……優雨は一人で両腕と片足を吊り上げられたポーズとなった。

残った足も爪先立ちで……苦しい吐息が思わず漏れる。
スリットが深く入ったスカートは何の抵抗も無くめくれ上がり……そこには優雨の濡れた下着がライトの光で哀しく照らされていた。

(ああ……どうして、どうしてこんなこと……)

皆が口々に勝手なことを言っている時の方がまだ良かった。
今は皆が一様に息を潜め、優雨の息遣いと、時折入れられる主任の実況に耳を傾ける状態だ。

(恥ずかしい……)

唾を呑み込む音さえも聞こえてしまいそうな静けさに、これから起きてしまう状況を想像し、優雨は改めて恐怖を感じて来た。

『皆さん、ご覧ください……女体の神秘ですねえ。この貞淑な人妻でさえ……流している涙よりも遥かに多い液体で股の間をヌメヌメに濡らしています』

主任が太ももの内側をなぞりながら実況すると、自分の流した愛液がストッキングの膝の辺りまで濡らしてしまっているのを感じる。

――こんな状況で、あんな目に遭って……そして、性器を触られた訳でもないのに……あんなに濡れて――

ここにいる皆が思っていることを、優雨も身に染みて感じていた。
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