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それを、口にすれば
第16章 愛しい名前
乳首だけを舐め続ける者、延々とキスをする者、腋の匂いを嗅ぐもの……人々の性癖は様々だったが、その中でもローターや電マ、バイブ、ディルドを使う者が大半で……
途中で拘束を解かれ、台座のようなものに降ろされてからも、優雨は抵抗する力も無く、その殆どの責めに絶頂で応えた。
そして二時間が経った頃には、横たわった優雨の股間には体液の水たまりが出来、絶頂に達し続けたせいで今にも頭がおかしくなりそうになっていた。
最後に、常連客である印刷屋の主人が現れると、「本当にクジ運が悪いなあ。いつものを頼むよー!」と周囲から歓声が起こる。
「優雨ちゃん……僕のテクニックのファンが多くてねえ。君にも早く試したくて堪らなかったよ」
(いつも笑顔で挨拶を交わしていた方が心の中でそんなことを考えていたなんて……)
改めてショックを受ける優雨の様子に構うことなく、彼の長い指が優雨の胎内にいきなり挿し込まれた。
「ううう……うあああ……ああっ! ああっ!」
彼が刺激するのはGスポットだった。
優雨のスウィートスポットを一発で探り当てると、そこを絶妙な力加減でこそぎあげる。
堪らず優雨はビチャビチャと潮の雨を降らした。
「イクー! ああ、イクッ……ああ……ああー!」
絶頂を知らせる言葉を口にすることへの抵抗心はもう薄れていた。
(結城さんごめんなさい……もう、貴方に愛される資格なんてない……)
涙に濡れながらも、疼く身体は抑えきれなかった。
散々イかされた身体は更なる快感を求めているのだ。