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それを、口にすれば
第16章 愛しい名前
心も身体もボロボロに傷付き、けれど見たことも無いような強さを見せる優雨に……一瞬言葉を失ったが、理沙子はそんなことで怯む女では無かった。

「……おかしいですって?! それは結城に言っていることなのかしら……だって、私たちは夫婦なのよ? 私たちが考えていることは一緒なの! ずっとそうやって来たんだから……」

それは、優雨が一番考えたくないことだった。

今回のことに結城が絡んでいないということは確信している。
しかし、理沙子は紛れもなく結城の妻であって……。
それにこれまでも二人で酷い遊びをしてきたということは確かに聞いたことがあった。

遊びとは、ここまで酷いことだったのだろうか……?
こんなことを結城はいつも誰かに……?

一瞬、傷だらけの女を前に笑う結城の姿が浮かぶ。
そしてその隣には理沙子が……。

その想像はあまりにも苦しくて、優雨は喘ぐように息をした。

「結城さん……」

もう口にする資格はないと思ったその名前。
それを口にした途端、今まで結城と交わして来た愛の時間が蘇る。

嘘……有り得ない……。
結城がこんなことをする訳がない。
そう、絶対に。

一瞬でも結城を疑った自分を優雨は恥じた。
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