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それを、口にすれば
第18章 エピローグ
良介とは、離婚の話し合いの為に一度だけ会った。
離婚について初めは渋っていた良介だったが、マンションや車ぐらいしか残っていなかった二人の財産を、全て良介の物とすることで納得してくれた。

そして何よりも有り難かったのは、お腹の子の親権を放棄してくれたことだ。

誰の子であろうと、良介の協力が無ければ、生まれてくる子どもは戸籍上良介の子どもになってしまう。

元夫が何を考えて優雨の願いを聞いてくれたのか、その気持ちはもう分からなかったが……
最後の最後に一番の願いを叶えてくれたことに心から感謝した。

初めは一人で生きていこうと思っていた優雨だったが、身体のことを考えて、離れて暮らしていた弟のもとで三ヶ月前からお世話になっている。

もちろんずっとこのままではいけないと、シングルマザーの支援団体などにも足を運び、今後のことを考えているところだ。

将来への不安はもちろんある。
父親のいない子にしてしまうことも心から申し訳ないと思う。

そして、結城に会いたいと……涙してしまうこともある。

もう二度と会うことの許されない……心から愛する人。
そしてこの子の父親……。

しかし、強く生きていかなければならない。

自分は母になるのだから。









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