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それを、口にすれば
第4章 恥ずかしいお願い
覆いかぶさるようにしてディープキスをする良介の右手は、理沙子の赤いニットの下に入り込んでいる。

「ああんっ……」

初めて聞く理沙子の艶めいた声……。

優雨の心臓がドクンと跳ねた。

いつの間にかこちらを向いているパソコンの画面には、数人の男女が裸で動いている映像が映っている。
素人が撮影したものなのだろう、あまり鮮明ではないが……カメラは理沙子によく似た女性にズームしていく。

これは、何……?
何が起きているの?

この状況に戸惑う優雨を他所に、二人は体勢を入れ替え、座る良介の足元に跪いた理沙子がズボンのファスナーに手を掛ける。
そしてズボンを下げようとすると、良介が急いで腰を上げ、その手助けをした。

あのビデオは何だろう。
そして、二人はこれから何をするというのだろう。
こんな場所で、あんなことを……?

それぞれの夫と妻の前で。

何も言えない優雨の目の前で、あっと言う間にトランクスも取り去られ、理沙子の長い指が良介のペニスに絡みついた。
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