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それを、口にすれば
第6章 気持ちが、あるから
もちろん優雨自身も理沙子が素晴らしい女性であると感じている。
そしてその素晴らしい女性を妻に持ちながら、結城は自分の身体に触れるのだ。

一体、どういうつもりで……?
やはりただの遊び、気晴らしなのだろうか?

しかし初めの頃よりも、優雨は自分を卑下することが少なくなっていた。

ここのところ、週末はずっと結城と濃密な時間を過ごす。
セックスはしていないが、何度も絶頂に導かれ、心も身体も満たされているのを感じる。
そして昨日などは母親になることへの憧れまで真剣に聞いてくれて……。

それはただの気まぐれだったのかもしれないが、でも……。
二人きりでいるとき、結城と優雨の間には信頼関係とも言えるものがあるのを感じる。心が隅々まで癒されるような気持ちになるのだ。
それは本来、夫の間にあるべきものだったが……優雨にはもうそれが見えなかった。

「……おい、あっちの方はどうなんだよ」

気付くと、良介がテーブルに身を乗り出して優雨の手首を掴んでいた。

「えっ……何……」

思わず手を引っ込めようとするが、手首はしっかりと握られている。
そして良介は好色そうな顔をしてこちらをじっと見ていた。

「お前は俺のモノなんだよ。どうしようと勝手だろうが……」

良介が自分を抱こうとしている……。

そのことに恐怖と嫌悪感を覚える自分に気付き、それがショックだった。
昔は良介との子供があんなに欲しかったのに……。
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