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それを、口にすれば
第6章 気持ちが、あるから
良介の優雨に対する態度はあまりにもひどい……。

女性を痛めつける性的嗜好がある程度自分にあるのは認めるが……普段の生活の中で女性の人格を否定するような言動をする趣味は自分にはなかった。

「それにしても、貴方はやっぱりすごいわね。堅物そうで、初めはどうなることかと思ったけど……優雨なんてすっかり骨抜きじゃない。紳士の仮面を被った悪~い貴方にもうメロメロ」

「……」

仮面とは人聞きが悪いが、確かに自分は女性のあしらいが上手いと昔から言われてきた。
実際は他人に愛着を持つことなど殆どないのに、周りの人間……特に女性からそうは見えないようだ。
それに初対面の優雨の清楚そうな容姿が気に入り、理沙子と示し合わせて夫婦揃ってこちらの趣味の世界に誘いこんだのは事実だった。

しかし、優雨に対しての態度を演技のように言われることに抵抗を感じる自分……それはどうしてだろうか。

「貴方が優雨を上手く引き込んでくれたおかげで、こっちにもまた面白い玩具が手に入ったわ。ちょっと馬鹿だけど……」

理沙子が良介をどう思っていようが、自分はやはり優雨のことを玩具だなどとは思えない。
いや、今までの女性たちにのこともその様に思っていた訳ではなかったが……プレイと称して酷い仕打ちはしてきたのだから言い訳をするつもりはなかった。

ただ、以前から感じていた理沙子との感覚のズレのようなもの……それが、良介と優雨に接するようになってからは特に明確になってきたように感じる。
理沙子には、心から相手を蔑み、その心や精神さえも崩壊させたがるようなところがあることに以前から気付いてはいたが……。

変わったのは理沙子なのか、自分なのか。

優雨の心、精神……。
自分はプレイで優雨を責めたいという気持ちはあっても、それを壊したいなどとは全く思わなかった。
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