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それを、口にすれば
第7章 本当に求めるもの
「結城さん……」

今していることの意図が分からないながらも、結城への信頼の気持ちからすがるように見上げ、優雨は問いかける。

その視線に結城も応えてくれたかに思えたその時……良介が優雨の足の間に顔を入れた。

「えっ……イヤっ……」

良介の存在を忘れ掛けていた優雨は思わず悲鳴を上げる。

夫がその場所に近付くのは一年以上ぶりだったが……
蔑むような、そして卑猥な言葉を優雨に吐き掛けるように言った。

「なんだよこのグショグショまんこ。何もされてねえのに……」

濡れているであろうことには優雨は気が付いていた。
結城と会う前は最近いつもそうなるからだ。

だから着替えの際にきちんと拭いて、下着も新しいものに取り換えてから結城を迎えようと思っていた。

それなのに、優雨が別の男のことを考えて濡らした陰部は、夫の目の前に晒されることになってしまった。

その男本人と、その妻の前にも……。

「やだあ……この間廊下で下ネタから逃げたくせに優雨もやっぱりエロいんじゃない。トロトロ、ネバネバ~って感じ」

それは屈辱以外の何物でもなかった。

すかさず良介が足の間に顔を埋めズルズルと音を立てて舐め始める。

「あっ……ああっ……」

前にもされたことがある行為なのに……以前の良介とは何かが違っていた。
激しく、時には優しく舐めたてる。

それは理沙子の指導の成果であったが、優雨には分からない。
ただ、前とは違う夫の舌技に優雨は大きく動揺させられていた。

さらに優雨にとって信じられないことに、理沙子の舌先が優雨の乳房に近づいてきたのだ。
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