この作品は18歳未満閲覧禁止です

  • テキストサイズ
それを、口にすれば
第2章 一年に一度の言葉
目を奪うその風貌に、何となく気まずい気持ちになり……優雨は咄嗟に目を逸らす。
すると、そんな優雨の手を理沙子が再び握り直した。

「ねえ、優雨さんっていくつ? 教えて、教えて? 私はね、二十八歳。結城は……ねえ、もう三十六になったんだっけ?」

熱烈な握手もそうだが、理沙子のストレートな物言いには驚かされる。
しかし、全く嫌な感じはしない。
理沙子は、その見た目とは違い、親しみやすいタイプなのかもしれないと優雨は思った。

「ああ。……おい、田所さん驚かれているぞ。全くお前は……」

「いえ、大丈夫です。私も……二十八歳です。夫は三十八さ……」

「やっぱり! 同世代かなと思った~嬉しい! 優雨さん、仲良くしましょうね。あ、そうだ! ワインはお好き?」

「……はい」

「良かった! ねえ、週末にでもうちに遊びに来て? それまでに美味しいワインを準備しておくわね! ああそうだ、ワインセラーを置く場所を考えないとだったわ」

ワインセラーのことが余程気になったのだろうか。
そう言ってウインクすると、理沙子は手を振りながら夫を残したまま隣室に戻ってしまう。

(本物のウインクする人、初めて見た……)

その大げさな動作も理沙子にはよく似合っていて、あっけにとられていた優雨も思わずうふふと笑っていた。

と、その時……優雨の口もとに突然、何かが触れた。
/219ページ
無料で読める大人のケータイ官能小説とは?
無料で読める大人のケータイ官能小説は、ケータイやスマホ・パソコンから無料で気軽に読むことができるネット小説サイトです。
自分で書いた官能小説や体験談を簡単に公開、連載することができます。しおり機能やメッセージ機能など便利な機能も充実!
お気に入りの作品や作者を探して楽しんだり、自分が小説を公開してたくさんの人に読んでもらおう!

ケータイからアクセスしたい人は下のQRコードをスキャンしてね!!

スマートフォン対応!QRコード


公式Twitterあります

当サイトの公式Twitterもあります!
フォローよろしくお願いします。
>コチラから



TOPTOPへ