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それを、口にすれば
第7章 本当に求めるもの
「うっ……うう……ゆ……ゆう……きさ……ううっ……」

その時。

「ううっ……」

ブルブルと体を震わせて良介が優雨の膣奥深くで射精する。

(うそ、中で……)

最近ではもう正確な日にちまで把握している訳ではないが、今の時期は危険日の筈だ。
それを知っていて良介は、理沙子は……結城は、こんなことをしたのだろうか?

様々な想いが頭を巡り、そして優雨は……結局達しなかった。

胎内に夫の精を感じながらも結城を見つめる優雨と、表情は変えないまま、優しく、複雑な想いの混ざった眼差しを返す結城。

「結城さん……」

囁くような優雨の声……。

そしてそんな二人の様子を、先ほどまでとは別人の様に表情を硬くした理沙子がじっと見つめていた。











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