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しあわせのカタチ
第2章 浮ついた気持ち
ツーっと割れ目をなぞる。

「ひゃっ・・・やっ・・あンっ・・」

何度も何度も同じように指を巧みに動かしなぞる。
そのたびに私の口からは言葉にならない喘ぎ声が溢れた。

「ちょっと場所変わって」
そう言うと、座席の下にしゃがみこみ、そのままスルッと下着を滑らせ、脚が開かれた。
くぱぁっと拡がる感覚がこそばゆく思わず手で隠す。
「ゃだっ・・・恥ずかし・・」

そんな私の顔をじっと見つめ、「俺・・・したかったことあるんだよね」と言うと、片手で隠していた手を締め上げ、もう一方の手で何かゴソゴソと鞄の中を探し出した。

「ちょっ・・・やめて。何するの?」

「イイこと」
そう言って、和也くんは私の手をヘッドレストの金具の所に鞄から取り出したネクタイで縛り付けた。

「ちょうど就活でネクタイ入れといて良かった」

「やだ、ちょっと、離して」

「ダメ」

和也くんはまた座席の下にしゃがみこむと、私をじっと見つめる。

恥ずかしくて、足を閉じようとしても、簡単には閉じることは出来ず、やるせない思いで、私の目にはまた涙が浮かんできた。
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