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しあわせのカタチ
第4章 そして壊れる
「・・・今日は、めちゃくちゃにして欲しい・・・」
和也くんと会って、その日、一言目に言った言葉。

「・・・」
私がこんなことを言ったのは初めてで、和也くんは少し不思議そうな顔をしたけど、すぐに応えてくれた。

私たちが入った部屋は、赤と黒が基調になって、壁にかかる鎖が印象的だった。

その鎖に繋がれ、身動きが取れなくなる。

「望み通りグチャグチャにしてあげるから」
そう言われると、目隠しまでされた。

何も見えないと不安感が増し、自然に震えてきて、その震えだけでジャラジャラと鎖が音をたてた。

「若菜ちゃん・・何も触ってないのに、こんなビンビンにさせて・・・」
ギュッと摘まれる。
「ンッッ・・・」

ハァハァと吐息が漏れる口に何かをつけられる。

口が閉じれない・・・。
声も出せない。
ヨダレが勝手に流れてきて、滴り落ちるのがわかる。
「ふ・・ング・・・ッッ・・」

「ヨダレ、すごいよ」

「ンッッ・・・ン・・」

「こっちはどうなってる?」
急にずぶっと指が二本入ってきた。
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