この作品は18歳未満閲覧禁止です

  • テキストサイズ
しあわせのカタチ
第6章 しあわせのカタチ
「…ごめ……や…だ…見な…で」
涙が溢れる。
「わた…し…」
言葉が続かない。

「大丈夫だから。今は何も喋らなくて良いよ」
和也くんのあの腕が伸びてきて。
そして強く強く包み込んでくれる。
でも全然痛くない。

心臓の音が聞こえる。

匂い。
温もり。
和也くんの全てが私を包み込んで緊張を和らげてくれる。

溶け出しそうなその想いに私の心は落ち着きを取り戻していく。

「和也…くん…」
「…ん?」
「あり…がと」
胸に顔を埋めたまま呟く。

「…ごめん、な」

不意に顔を上げると目が合った。
「なんで、和也くんが謝るの?」

和也くんが続ける。
「あいつ、俺の元カノで…」

『あいつ』が誰なのかがすぐ解って、また少し身体が震えた。
それをすぐさま感じとって、また強く包み込んでくれる。

「俺が、あいつにあんなこと言わなきゃ…好きな人が出来たとか…言わなきゃこんなことには…」

「…」

「だから、全部俺のせいなんだよ…」
そう言って、何があったのか説明する和也くんの身体もまた震えていて、胸が締め付けられた。
/54ページ
無料で読める大人のケータイ官能小説とは?
無料で読める大人のケータイ官能小説は、ケータイやスマホ・パソコンから無料で気軽に読むことができるネット小説サイトです。
自分で書いた官能小説や体験談を簡単に公開、連載することができます。しおり機能やメッセージ機能など便利な機能も充実!
お気に入りの作品や作者を探して楽しんだり、自分が小説を公開してたくさんの人に読んでもらおう!

ケータイからアクセスしたい人は下のQRコードをスキャンしてね!!

スマートフォン対応!QRコード


公式Twitterあります

当サイトの公式Twitterもあります!
フォローよろしくお願いします。
>コチラから



TOPTOPへ