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伝わらない想い
第9章 伝えたい想い
お店からアパートまで歩いて10分。
昼間は暖かくなってきたけど、夜はまだ少し肌寒い。

普段より少し早く夜道を歩いた。

ふっと気配を感じる。



少し歩みを緩めてその気配を探るけど、はっきりとはしない。

気のせいかな。
また家までのいつもの道をさっきよりも早く歩いた。

....。


.....やっぱり、おかしい。


背後に人の気配を感じる。

......?

今度は止まって後ろを振り返った。

でも、人影は見えなくて。

怖くなって今度は走った。

もう少し...。

アパートを目の前にして、やっと少しホッとして走るのを止める。

息を整えながら鍵を開けた。

部屋に入ろうとした、その時。
後ろからガッと腕を掴まれる。
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