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美術教師の羞恥奴隷
第34章 藍里と光範 ■藍里編①■
 玄関だけでなく、自分の部屋のドアにまでしっかり施錠してから、藍里のほうを振り返る光範。

 夏とはいえ、カーテンからかすかに覗く窓の外はさすがに真っ暗になっている。

 光範は何も言わずに、藍里に近づき、熱烈なキスをしてから言った。

「やっと二人っきりになれたね。俺、もう我慢できないから……」

 何度も何度もキスをする光範の瞳には、藍里にもはっきり分かるほど、欲情の炎が燃え盛っている。

 光範がベッドに誘っていることを知りつつも、汗による不快感が気になった藍里が言った。

「ごめん……。先にシャワーをお借りしてもいい? ちょっと汗で気持ち悪くって」

「悪いけど、我慢できない……! 自分勝手なのは分かってるけど、ホントにもう……」

「あ、うん、じゃあ……。私だって、したくないわけじゃないから」

「ありがとう」

 それから再びキスを交わした後、二人はそそくさと服を脱ぎ始める。

 既に何度も行っていることにも関わらず、いざこうして裸になるたびに、藍里は恥ずかしい気持ちになっていた。

 藍里が元々極度の恥ずかしがり屋で、光範が初めての彼氏だということが、藍里が毎度恥ずかしがる理由の一つかもしれない。




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