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第43章 業者　■早耶香編２■

　そして、そのとき早耶香は気づいてしまう。

　再び、身体の奥底から煮えたぎる情欲が湧きあがってきたことに。

　お茶に仕込まれた媚薬が、やっとその効果を発揮し始めたのだ。

　そんな原因をつゆ知らず、あまりにも急激な肉体の変化に、早耶香はこの上なく動揺する。

　俊哉がいないこの場でも同じ状況に陥るとは、夢にも思っていなかったので、なおさらだ。

　当然、早耶香にはその情欲を、意思でもって鎮めることはできない。



　そうこうしているうちに再開予定時刻となり、藪下の指示で、早耶香は再びモデル台へと上がることになってしまった。



　ややもすると震えてしまいそうな膝を懸命に静止させ、早耶香はそっとローブを脱ぐ。

　こうして早耶香は、再びその美しい裸身を、藪下と業者のいる部屋にて晒してしまった。