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美術教師の羞恥奴隷
第2章 面談 ■早耶香編①■
 ここで藪下は言葉を切って、窓の外を見つめる。

 空は快晴で、夏の日差しがカーテンの隙間から差しこんでいた。

 エアコンが効いているので、教室内は涼しかったが、外はいかにも暑そうだ。

 そんな中、眼下に広がるグラウンドでは、体育会系の部活の面々がランニングやストレッチなどをしている。



 早耶香はまっすぐ藪下を見つめながら、言葉の続きを待った。

 藪下も再び視線を早耶香に戻して、その言葉の続きを口にする。

「いきなり20万もの大金を渡されては、魚谷も対応に困るだろう。ところが、魚谷にモデルとして協力してもらうとするとどうだろう。モデル代金として、なら魚谷も受け取りやすいし、私も気兼ねなく援助できるように思って」

「で、でも……。モデル代って、いつもそんなに大金なんですか……? 他のモデルさんも?」




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