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美術教師の羞恥奴隷
第6章 二人で…… ■早耶香編①■
 しかし、それでもこの命令は、早耶香にとって「あり得ない」ことに思えた。

 その思いは俊哉も同じだったようで、藪下に向かって言う。

「塗るだけなら自分で塗れますよ」

「ダメだ。皆藤、お前はそんなにまで勃起していながら、よく生意気な口がきけたものだな。どうせ、塗ると見せかけて、自慰をする魂胆だろう。そんなことでは困るから、魚谷にお願いするわけだ。男に触られるよりは、女子の魚谷に触られるほうがずっといいだろう。それとも、魚谷のことが大嫌いで、手を触れられるのが不快なのか?」

「そ、そんなことはもちろんありません……! ですが……」

「だったら黙ってろ」

 藪下は続いて早耶香に向かって言葉を継ぐ。

「魚谷も、やはり皆藤の男性器が気持ち悪いわけか?」

「そんなわけ……」

「だったら、塗ってくれ。モデル代はしっかり増額するからな」

 そう言って、何やら歯磨き粉のチューブのようなものを早耶香に手渡す藪下。




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