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恋の行方を探してください【完結】
第35章 【三十五話】真犯人
勝千代の声がして、それから別の勝千代と一緒に入っていった警官の悲鳴が部屋に響いた。
その悲鳴に思わず美哉は部屋の中をのぞき見て……後悔した。
玄関を開けるとすぐにキッチンになっていて、二人用の小さなテーブル。その奥のドアが全開になっていて、どうやらそこは寝室のようだった。カーテンは閉まっていたし、電気も消えていたけれど、外からの光が入り込んでいて……。
そんな状態だったが、遠目でも分かってしまった。
ベッドの上に全裸になった槇の死体と……その上に、下半身だけ露出させ、槇の上に覆い被さるように倒れている、高木小夜が、いた。
下半身だけ露出させている不自然さに、美哉は思わずじっと見つめた。
影になってよく見えないけれど、あれは明らかに槇の一物が小夜のナカに入り込んでいて……。
続いて鼻を突く、嫌な臭い。由臣が言っていたのは、これだったのか、と美哉はようやく理解した。
くらり……と、世界が回ったような気がした。
「美哉っ? 見るな!」
「も……遅いですよ……見ちゃい、ま……した」
気持ちが悪いだとか、そういう次元を越えていた。
感情が追いつかずに、美哉は意識を手放した。
その悲鳴に思わず美哉は部屋の中をのぞき見て……後悔した。
玄関を開けるとすぐにキッチンになっていて、二人用の小さなテーブル。その奥のドアが全開になっていて、どうやらそこは寝室のようだった。カーテンは閉まっていたし、電気も消えていたけれど、外からの光が入り込んでいて……。
そんな状態だったが、遠目でも分かってしまった。
ベッドの上に全裸になった槇の死体と……その上に、下半身だけ露出させ、槇の上に覆い被さるように倒れている、高木小夜が、いた。
下半身だけ露出させている不自然さに、美哉は思わずじっと見つめた。
影になってよく見えないけれど、あれは明らかに槇の一物が小夜のナカに入り込んでいて……。
続いて鼻を突く、嫌な臭い。由臣が言っていたのは、これだったのか、と美哉はようやく理解した。
くらり……と、世界が回ったような気がした。
「美哉っ? 見るな!」
「も……遅いですよ……見ちゃい、ま……した」
気持ちが悪いだとか、そういう次元を越えていた。
感情が追いつかずに、美哉は意識を手放した。