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恋の行方を探してください【完結】
第35章 【三十五話】真犯人

*
耳の奥まで響いてくるサイレンの音に、美哉の意識が浮上してきた。
「あ……」
目を開ければ、由臣が心配そうに顔を覗き込んできた。その顔は、思ったよりも青い。
「ここは?」
「まだ高木小夜のアパートの前で、車の中だ」
「わ……たし」
「あれは……ちょっと予想外すぎて……さすがの俺もきついな」
その一言に、美哉はキュッと由臣にしがみついた。
「高木さん……」
「大丈夫だ、高木小夜は死んでいない」
「そう……ですか」
「ただ、自殺をするつもりだったようで、大量に睡眠薬は飲んでいたようだ。だが、救急車で病院に運ばれたから、問題ない」
「でも、槇さんは……」
「槇の方は、残念ながら死亡が確認された。こちらも、死後一週間以上経っているとのことだ」
「…………」
それにしても、先ほどのあれはなんだったのだろうか。
美哉は確認したくても、なんと聞けばいいのか分からなくて、しかも怖くて、由臣にぎゅっとしがみついた。由臣からは爽やかな柑橘系の匂いがしてきて、ホッとした。
「それにしても、まさか死姦を見るとは思わなかった」
「由臣さんっ!」
「どうも依頼者から嫌な臭いがすると思ったけれど……あれ、夜な夜な繰り返していたとしたら、異常としか言えないな」
「…………」
「臭いから死体が側にあると思っていたんだが、ほんとにまさかすぎて……あー、さすがの俺も気分悪いわ」
そう言って、由臣は後部座席の窓を開けた。
外の空気が入ってきて、少しだけ気持ち悪さが薄れたような気がした。
「それにしても」
「……うん?」
「高木さんの部屋に、どうして槇さんの死体が……」
あー、それな、と由臣は困ったように呟くと、美哉の身体をキュッと抱きしめた。暑っ苦しいのに、どうしてだろう、なんだかホッとして、思わず身体を委ねていた。
「本人ではないから憶測になるんだが」
「……はい」
「どこから話せばいいのかちょっと迷うんだが、順当に行くか」
耳の奥まで響いてくるサイレンの音に、美哉の意識が浮上してきた。
「あ……」
目を開ければ、由臣が心配そうに顔を覗き込んできた。その顔は、思ったよりも青い。
「ここは?」
「まだ高木小夜のアパートの前で、車の中だ」
「わ……たし」
「あれは……ちょっと予想外すぎて……さすがの俺もきついな」
その一言に、美哉はキュッと由臣にしがみついた。
「高木さん……」
「大丈夫だ、高木小夜は死んでいない」
「そう……ですか」
「ただ、自殺をするつもりだったようで、大量に睡眠薬は飲んでいたようだ。だが、救急車で病院に運ばれたから、問題ない」
「でも、槇さんは……」
「槇の方は、残念ながら死亡が確認された。こちらも、死後一週間以上経っているとのことだ」
「…………」
それにしても、先ほどのあれはなんだったのだろうか。
美哉は確認したくても、なんと聞けばいいのか分からなくて、しかも怖くて、由臣にぎゅっとしがみついた。由臣からは爽やかな柑橘系の匂いがしてきて、ホッとした。
「それにしても、まさか死姦を見るとは思わなかった」
「由臣さんっ!」
「どうも依頼者から嫌な臭いがすると思ったけれど……あれ、夜な夜な繰り返していたとしたら、異常としか言えないな」
「…………」
「臭いから死体が側にあると思っていたんだが、ほんとにまさかすぎて……あー、さすがの俺も気分悪いわ」
そう言って、由臣は後部座席の窓を開けた。
外の空気が入ってきて、少しだけ気持ち悪さが薄れたような気がした。
「それにしても」
「……うん?」
「高木さんの部屋に、どうして槇さんの死体が……」
あー、それな、と由臣は困ったように呟くと、美哉の身体をキュッと抱きしめた。暑っ苦しいのに、どうしてだろう、なんだかホッとして、思わず身体を委ねていた。
「本人ではないから憶測になるんだが」
「……はい」
「どこから話せばいいのかちょっと迷うんだが、順当に行くか」

