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恋の行方を探してください【完結】
第37章 【三十七話】異常行動

それってつまり……?
「勝手に合鍵を作って勝手に出入りしていた、としか考えられないだろう」
「え、鍵ってそんなに簡単に作れるものなんですか?」
信じられなくて、美哉は目を見開いた。
「槇の部屋に行ったときに鍵穴と鍵を確認したが、簡単に合鍵を作れるタイプの鍵だった」
「そんなの分かるんですか」
「分かる。槇の住んでいたマンションは、かなり古い。鍵も変えられた様子がなかった。詳しいことは省くが、鍵がなくても簡単に作ることはできる」
信じられないと美哉が首を振ると、由臣はなだめるように髪を撫でた。
「金山果代は、槇の部屋の鍵を非合法な方法で手に入れ、自由に出入りできる身となった」
「それ、槇さんは」
「知っていたかどうかは、分からない」
「でも、知らないうちに勝手に他人が入っていたかもと思うと、ぞっとします」
「そうだな。特に槇は、何人もの女性を部屋に連れ込んでいた可能性が高いからな」
それはそれでどうなんだろうと美哉は思ったが、それについて特につっこみは入れなかった。
「ところで、金山さんは合鍵を手に入れて、どうするつもりだったんでしょうか」
「手始めに、盗聴器でも仕掛けたんじゃないか」
「盗聴器……」
部屋に勝手に入られるのも嫌だけど、さらに盗聴器まで仕掛けられて、音声だけとはいえ、筒抜けというのは、かなり嫌だ。
「あれ……でも、金山さんの家と槇さんの家、結構、離れていますよね?」
「離れているなぁ?」
とそこで、由臣はにやりと笑った。
「あれだけ離れていたら、盗聴器を仕掛けても……」
「電波が届かなくて、家からだと聞こえないな。しかし、金山は槇の部屋に自由に出入りできた」
「……部屋に隠れていたってことは」
「さすがにそれはないだろうな。……盗聴器というより、録音、もしかしたらどこか隠しカメラを仕込んで、録画していた可能性もあるな」
「う……わぁ、それ、最低です!」
「そのあたりは、勝千代が調べるだろう」
「勝手に合鍵を作って勝手に出入りしていた、としか考えられないだろう」
「え、鍵ってそんなに簡単に作れるものなんですか?」
信じられなくて、美哉は目を見開いた。
「槇の部屋に行ったときに鍵穴と鍵を確認したが、簡単に合鍵を作れるタイプの鍵だった」
「そんなの分かるんですか」
「分かる。槇の住んでいたマンションは、かなり古い。鍵も変えられた様子がなかった。詳しいことは省くが、鍵がなくても簡単に作ることはできる」
信じられないと美哉が首を振ると、由臣はなだめるように髪を撫でた。
「金山果代は、槇の部屋の鍵を非合法な方法で手に入れ、自由に出入りできる身となった」
「それ、槇さんは」
「知っていたかどうかは、分からない」
「でも、知らないうちに勝手に他人が入っていたかもと思うと、ぞっとします」
「そうだな。特に槇は、何人もの女性を部屋に連れ込んでいた可能性が高いからな」
それはそれでどうなんだろうと美哉は思ったが、それについて特につっこみは入れなかった。
「ところで、金山さんは合鍵を手に入れて、どうするつもりだったんでしょうか」
「手始めに、盗聴器でも仕掛けたんじゃないか」
「盗聴器……」
部屋に勝手に入られるのも嫌だけど、さらに盗聴器まで仕掛けられて、音声だけとはいえ、筒抜けというのは、かなり嫌だ。
「あれ……でも、金山さんの家と槇さんの家、結構、離れていますよね?」
「離れているなぁ?」
とそこで、由臣はにやりと笑った。
「あれだけ離れていたら、盗聴器を仕掛けても……」
「電波が届かなくて、家からだと聞こえないな。しかし、金山は槇の部屋に自由に出入りできた」
「……部屋に隠れていたってことは」
「さすがにそれはないだろうな。……盗聴器というより、録音、もしかしたらどこか隠しカメラを仕込んで、録画していた可能性もあるな」
「う……わぁ、それ、最低です!」
「そのあたりは、勝千代が調べるだろう」

