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恋の行方を探してください【完結】
第43章 【四十三話】伊吹もお見合い

由臣はノートパソコンを開きながらそんなことを口にして、躊躇することなくサクッと差し込んでいた。
「そんな無防備に! ウイルス仕込まれてたらどうするんですか!」
「ま、その心配はないだろう。あいつ、機械音痴だから」
「でも……!」
「知ってるか? あいつが機械を触った途端、黒煙上げるって」
「え、それ、ほんとですか?」
「あぁ、本当だ。それでパソコンを何台も駄目にしたらしい」
「……すごい特技ですね、それ」
「だろ? 地球人にはできない芸当だ」
「それで宇宙人ですか」
「そうだ」
由臣が言ったことが本当だろうが嘘だろうが、ようやく美哉は笑うことができた。
「美哉、やっぱりおまえは笑ってる方がいいよ」
「……え」
「色々と無理をさせているのが分かったから……」
由臣はそう言ったきり、黙ってパソコンの画面をじっと見ていた。
美哉はなんと言えば分からず、窓の外に視線を向けた。
「そんな無防備に! ウイルス仕込まれてたらどうするんですか!」
「ま、その心配はないだろう。あいつ、機械音痴だから」
「でも……!」
「知ってるか? あいつが機械を触った途端、黒煙上げるって」
「え、それ、ほんとですか?」
「あぁ、本当だ。それでパソコンを何台も駄目にしたらしい」
「……すごい特技ですね、それ」
「だろ? 地球人にはできない芸当だ」
「それで宇宙人ですか」
「そうだ」
由臣が言ったことが本当だろうが嘘だろうが、ようやく美哉は笑うことができた。
「美哉、やっぱりおまえは笑ってる方がいいよ」
「……え」
「色々と無理をさせているのが分かったから……」
由臣はそう言ったきり、黙ってパソコンの画面をじっと見ていた。
美哉はなんと言えば分からず、窓の外に視線を向けた。

