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恋の行方を探してください【完結】
第8章 【八話】気持ちいいことはイイコトだ
     *

 今日はこれで終わりと解散になった、まではよかった。
 ふと気がつけば、美哉は由臣の部屋に、由臣とふたりきりにさせられていた。

「あの、私は……」
「疲れたのなら、隣が寝室だから、そちらで寝ればいい」
「え、あ、……はい……」

 その前に、いろいろと確認しなければならないことがあった。
 だから美哉は思い切って口を開いた。

「あのぉ……」
「なんだ」
「確認なんですけど、私、本当にここにいて、いいのでしょうか」
「今さらそれを聞くか?」

 今さらと言われたらそうだが、本当にいていいのか、今までのやりとりではっきりしなかったのだ。それに、ただ置いてもらうのも気が引ける。

「私一人が増えることで、いろいろとコストがかかりますし、それに、ただ飯食いになろうとは思ってませんし」

 美哉のその言葉に、由臣は大きなため息をついた。

「美哉、与頭になったのに、ただ飯だと思ってるのか?」
「あー、それもですけど、ほんとに私でいいのですか?」

 美哉の確認の言葉に、由臣は再度、ため息をついた。

「美哉」
「なんですか」
「なにが不満だ」
「いえ、不満ってわけではなくて。私、美人でもないし、頭は平均ですし、あ、でも、料理は一通りできます。そうだ、分かりました!」
「は?」
「私、ご飯作ります!」
「お、おう?」
「さっきは古坂さんに脅されたような形で、与頭を引き受けましたけど、ふさわしい人が現れるまで、代理ってことで」
「……美哉」
「なんですか」
「一から説明しないと分からないか?」
「なにをですか」
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