この作品は18歳未満閲覧禁止です
- 小
- 中
- 大
- テキストサイズ
恋の行方を探してください【完結】
第10章 【十話】由臣の思惑
戸惑う美哉に、由臣はにやりと笑った。
「助手だよ、助手」
「助手……ですか」
「伊吹と吟太は、捜査員だ。あいつらを助手にすることはできない」
「助手といっても、なにをすれば」
「基本は俺と一緒に捜査に出てもらう。そこで細々とした手伝いをしてもらえれば、それでいい。指示は俺が出す」
「……なんかよく分かりませんけど、分かりました。それが私のお仕事というのですね」
「そうだ」
ただ飯食いは嫌だと言っていたのを気にしていた由臣は、美哉に仕事をと考えた。だが、事務所で電話番というのは、必要ない。その他の仕事をと考えてすぐに思いついたのは、助手をしてもらうということだった。
「……分かりました」
「そうか、それは良かった。よろしくな、相棒」
「へ?」
「俺の助手ということは、相棒だろうが」
「え……まぁ……そう、なるんですかね」
嫁攻撃が駄目ならば、とりあえずは相棒になってもらい、常に側にいさせて、そちらから攻めるつもりでいる由臣の思惑という名の下心に気がついていない美哉を見て、由臣は美哉に分からないように笑った。
「それで、由臣さん」
「なんだ」
「私は下で朝食をいただきますが、由臣さんはどうするんですか」
「あぁ、俺のことなら気にしなくていい」
「……そう、ですか」
「助手だよ、助手」
「助手……ですか」
「伊吹と吟太は、捜査員だ。あいつらを助手にすることはできない」
「助手といっても、なにをすれば」
「基本は俺と一緒に捜査に出てもらう。そこで細々とした手伝いをしてもらえれば、それでいい。指示は俺が出す」
「……なんかよく分かりませんけど、分かりました。それが私のお仕事というのですね」
「そうだ」
ただ飯食いは嫌だと言っていたのを気にしていた由臣は、美哉に仕事をと考えた。だが、事務所で電話番というのは、必要ない。その他の仕事をと考えてすぐに思いついたのは、助手をしてもらうということだった。
「……分かりました」
「そうか、それは良かった。よろしくな、相棒」
「へ?」
「俺の助手ということは、相棒だろうが」
「え……まぁ……そう、なるんですかね」
嫁攻撃が駄目ならば、とりあえずは相棒になってもらい、常に側にいさせて、そちらから攻めるつもりでいる由臣の思惑という名の下心に気がついていない美哉を見て、由臣は美哉に分からないように笑った。
「それで、由臣さん」
「なんだ」
「私は下で朝食をいただきますが、由臣さんはどうするんですか」
「あぁ、俺のことなら気にしなくていい」
「……そう、ですか」