この作品は18歳未満閲覧禁止です
- 小
- 中
- 大
- テキストサイズ
古傷
第1章 ・・・1
そうやって彼と一緒に着た場所は、駅前のショッピングモール
周りは、びしょ濡れの私たちを奇異な目で見ていた
「まぁとりあえず、洋服買ってもらおうかな・・・ってあれ?」
ついさっきまで一緒に居た彼が忽然といなくなっていた
あたりを見回しても人ごみで見えない
もしかして逃げたぁ?・・・はぁ
「やっぱ、男って最低」
ずぶぬれの足元を見て、流石にこのままだとダメだろうな
側にあったベンチに腰かける
「くしゅん!・・・あー寒い」
やっと冷静になった頭、ていうか普通逃げるよね。
向こうは助けてほしいとかなんて思ってなかっただろうし、見ず知らずの女なんて気持ち悪いって思われるのに決まってるじゃん
「はぁー、家帰ろ」
突如ふわっと頭に何かがかかった
「えっ、ちょなにこれ!!」
頭にかかったそれを取ると、黄色のフェイスタオル
「このままだと店にも入れないだろう、拭いた方が良いと思って
ただ、何も言わずに行ってしまったからごめん」
「・・・てっきり逃げたのかと思った」
「いや!そんなことしないだろ。普通・・・ごめん」
「あっ、ごめんこんなこと言って。私失礼だ、その!ありがとう」
「礼はいらない、それより洋服買うんだろう。どの店?」
「うーんと、とびっきり高い店」
「えっ!?・・・その持ち合わせがそこまでないから一回降ろしてきてもいいか?」
わたわたと自分の財布を見てこれで大丈夫かと真剣に悩んでいる
それが少し笑えた
「何かおかしいことでも?」
「ううん、真面目だなーって。大丈夫そこまで高いものは買わないよ」
男は赤面して俯く
「・・・助かる」
周りは、びしょ濡れの私たちを奇異な目で見ていた
「まぁとりあえず、洋服買ってもらおうかな・・・ってあれ?」
ついさっきまで一緒に居た彼が忽然といなくなっていた
あたりを見回しても人ごみで見えない
もしかして逃げたぁ?・・・はぁ
「やっぱ、男って最低」
ずぶぬれの足元を見て、流石にこのままだとダメだろうな
側にあったベンチに腰かける
「くしゅん!・・・あー寒い」
やっと冷静になった頭、ていうか普通逃げるよね。
向こうは助けてほしいとかなんて思ってなかっただろうし、見ず知らずの女なんて気持ち悪いって思われるのに決まってるじゃん
「はぁー、家帰ろ」
突如ふわっと頭に何かがかかった
「えっ、ちょなにこれ!!」
頭にかかったそれを取ると、黄色のフェイスタオル
「このままだと店にも入れないだろう、拭いた方が良いと思って
ただ、何も言わずに行ってしまったからごめん」
「・・・てっきり逃げたのかと思った」
「いや!そんなことしないだろ。普通・・・ごめん」
「あっ、ごめんこんなこと言って。私失礼だ、その!ありがとう」
「礼はいらない、それより洋服買うんだろう。どの店?」
「うーんと、とびっきり高い店」
「えっ!?・・・その持ち合わせがそこまでないから一回降ろしてきてもいいか?」
わたわたと自分の財布を見てこれで大丈夫かと真剣に悩んでいる
それが少し笑えた
「何かおかしいことでも?」
「ううん、真面目だなーって。大丈夫そこまで高いものは買わないよ」
男は赤面して俯く
「・・・助かる」